HOPE 2012年モデル パート5

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2012年01月23日 01:46

またまたHOPEサーフボード 2012年モデルのシェイプが終わりました。

このボードは、昨年人気の高かった「タイプ2」← 詳細クリック! をバージョンアップしました。

デザイン面での変更は、タイプ2の詳細をチェックすれば一目瞭然ですよね!



そう!テール形状をラウンドからワイドなラウンドスカッシュにチェンジしたのと、ノーズワイドも多少広くとりました。



そうする事で、ボード全体のカーブが強かったタイプ2と比べて、多少ストレートなカーブを作りあげました。



タイプ2は、ボードの長さが短くフラットロッカー(レギュラーボードにしては)なので、アウトラインを丸くする事でスピード性能と回転性能のバランスをほどよくミックスしたモデルでした。

いわゆるレギュラーボードのルックスに、限りなくフィッシュボード(ミニボード)の性能を落とし込んだモデルでした。

もちろん乗り心地もコンセプトそのまんま、小さくパワーの無い波で良く走り、一本の波で本当に沢山のアクション(横のラインの)を入れる事が可能なモデルでした。



そして!今回のこのモデルは、タイプ2のように横のラインからのアプローチではなく、縦のラインからのアプローチが可能なサーフボード、特に!小波(膝~胸サイズ)において、ファーストアクションがストレートアップ(マッ縦のリップ)から始まるライディングをやりやすくするがコンセプトです。



そのコンセプト(ファーストリップ)を可能にするためには、テールエリアのデザインを変更する必要がありました。

画像ではイマイチ分かりづらいのですが、テールのボトムデザインを、タイプ2のシングルコンケープからのフラット抜けから、シングルコンケープからのダブルコンケープ、そしてエンドはVEEにチェンジしました。

そのデザインにした最大の理由は!広いテール幅(ワイドスカッシュ)にあります。これだけ広いテール幅でシングルコンケープだと波の抵抗を受け過ぎてターンが大きくなり、結果ターンが横に流れてしまい、とても縦のラインなど取れなくなってしまうからです。だから!VEEを付ける事で、テールをドリフトさせ急激なターンを可能にしました。



そして!もう一つこのボードのテールエリアのデザインには秘密があるのです。広いテール幅にVEE抜けならどこにでもあるデザインですが、このボードのテールの厚みはかなり薄いシェイプになっています(画像ではわかりにくいです)。

そうする事で、ミディアムスピードのターンでもテールが捻れのフレックスを起こし、ターンに粘りをもたせます。粘りをもたせる事でファーストリップ(テイクオフして最初のアクション)=フルスピードではない状態からでもボトムから波の一番高い位置にサーフボードをヒットさせる事が可能になるのです。



そして!ファーストリップから始まるライディングは、次のアクションも! また次のアクションも!波のキワどいポジションでの演技に繋がって行くのです。しかも肩頭サイズの波でやるライン取りが、腰胸サイズのスペースの狭い波で可能になるのです。



だって!サイズのある波ならグゥーっと!ボトムでボードに体重を乗せてターンしてから、狙ってリップをヒットさせれるけど、小波ではそんなターンをしようもんなら波のパワーを拾えずに失速するか、もしくは!波が崩れてしまい縦のリップどころではありません。

だから小波でのベストライディングは、横に伸びる波をキャッチして出来るだけスピード付ける事でマニューバーにバリエーションを持たす事しかできないのです。すなわち!ベストライディングがみんな同じになってしまいます。

それでは面白くないし、もっとイージーに、レベルに関係なく、目の前にある小波で、沢山ターンして、沢山リッピング出来るサーフボードを作りたかった、だから!このモデルをデザイン&シェイプしました。

フラットなフェイスでも、タルっ速い波でも、ショルダーの短い波でも、とにかく!目標地点に良い角度で一瞬にして入り込む事が可能なボードなのです。

そう!まさにアメンボのように水の上を失速する事なく一瞬で、目標地点に瞬間移動してしまう速さを持ったサーフボードが、このボード【アメンボ/WATER STRIDER】なのです。

WATER STRIDER

うん! このボードにピッタリのモデル名だっ☆

このモデルは、レベルに関係なく小波でマッ縦にリッピングしたいサーファーにお勧めです。

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