Fire-king

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2011年01月06日 15:49


幼なじみの"加藤ちゃん"から嬉しいお年賀?(プレゼント)を頂きました。

頂いたのは!メインズでコーヒーをお客様にサービスで出す時に必ず使ってるマグカップで、俺個人も大好きな【Fire-king】を頂きました。

しかも!「GAY FAD」といってファイヤーキングの中でも少し価値のあるものなんです。

「GAY FAD」とは↓

太めの刷毛で力強く伸びやかに描かれているハンドペイントのアイテムはファイヤーキング製品の中でも独特のラインで、制作されたスタジオの名前を取ってGAY FADと呼ばれています。
1950年代のGAY FAD STUDIOはオハイオ州ランカスターのAnchor Hockingの工場のある通りをはさんで向いに側に在ったそうです。
GAY FADのハンドペイントはAnchor HockingばかりでなくFederal GlassやHazel Atlasなどの耐熱ガラス製品にも及んでいます。
GAY FAD STUDIO成立の経緯は余り知られていないのですが、Frances Taylorと云う女性起業家による設立との事です。
オハイオ出身のFrancesは大変行動的な女性で,かっては服飾デザイナーを志していた様です。ある時12ダースのブリキのゴミ箱を30ドルで購入し、鮮やかなペイントをほどこしGAY FAD STUDIOを始めたのでした。

その後、ブリキ製品ばかりでなく耐熱ガラスにもぺイントをするようになり、今日私達が楽しんで使用し、コレクションの対象となるGAY FAD製品を製作するようになるのです。
大量生産品向けに絵付けをする為に色々な工夫を重ね、例えばシルクスクリーンの様な技法を編み出したのですが、この方法はあるガラス会社にそっくりアイデアを盗まれてしまいます。その後、そのガラス会社と裁判で戦いますが、長期にわたる係争は結果として彼女から総ての物を奪い去ったのでした。

1970年代にランカスターを離れカリフォルニアの親戚のもとに身を寄せたFrancesは、10年程のちに失意のままに亡くなっています。今日では女性の起業家は珍しくありませんが、50年以上も前の事ですからFrancesが傑出した女性であった事は間違いないでしょう。
事実、彼女の姪達の話ではFrancesは大変聡明で才能あふれた背の高い美しい女性で、幼かった姪達の記憶に残るFrancesのランスターの屋敷は目を見張る程モダンだったと語っています。

そして!いただいたマグは、なんといってもコンディションが最高に良いです。加藤ちゃんな大事コレクションをありがとう。大事に使わせていただきます。

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